腰痛と炎症について

腰痛を起こした場合、治るまでの目安、対処法を判断するうえで『炎症』の有無が重要になってきます。
 
炎症ってしょっちゅう耳にするけど説明できるか? というとなんと言えばいいか悩むと思います。
 
炎症には5大徴候というのがあり
1.発赤:血管拡張による
2.熱感:血管拡張による
3.疼痛:内因性発痛物質や、Phの変化による
4.腫脹:血管透過性の亢進による
5.機能障害:上記の各種変化及び肉芽形成による
 
簡単に言うと、
『熱く赤く腫れあがって痛みで動かすのも大変』ということです。
 
対処法としては、熱く赤く腫れあがっているのだから『冷やす』が正解です。
熱くなっているのだから単純に冷やしましょう。
もちろん風呂で良く温まる、はNG。
 
冷やすか温めるか悩む方が多いと思いますが、触って熱く感じるようなら冷やし、冷たく感じれば温める。
あと、人間の体はよく出来ていて、熱を持っている場合は冷やすと気持ちいいし、冷えている時は温めると気持ちいい。
あなたが40度の熱を出している時には氷嚢などで冷やすと気持ちいいじゃないですか。
温めたら・・・と思うとゾッとしますよね(笑)
 
尚、腰に急性の炎症が起こった場合(器質的疾患は除く)、ちゃんと安静にできれば、通常4~5日でピークを過ぎ、1週間ほどで多少の痛みは残るかもしれませんが
日常生活には支障のないレベルに回復することが多いです。
安静にできない場合、最終的には治りますが最短コースからは数日後ろにズレこみます。
傷めてしまった時は初めの2~3日安静にできるとグッと楽になります。
 
とかく『痛み』というのは何故か病気という感覚が皆さん薄いようで、39度の熱が出れば会社を休もうかな?
と思うのに腰痛を起こして歩くのもやっとなのに会社に行こうとする。
 
で、痛みというのも原因によりレベルがあって、1~2日で治ってしまうものもあれば、1週間~10日、
または椎間板ヘルニアのように神経を直接刺激してしまっているような症状(器質的疾患)だと数か月、もしくは手術しなければ
治らない場合もあります。
なので、治療すればどんな痛みも1回で治る、ということはありません。
 
例えば、包丁で指を誤って切ってしまった場合、どんないい薬をつけても1日で傷口がきれいに治ってしまう、なんていうことはありませんよね?
 
人間に限らず、生物の体は生理的機能で『こういう場合は何日で治る』というのは大体決まっているのです。
 
切り傷なら傷の深さによりますが2~3週間もすれば新しい皮膚が出てきてきれいに治りますよね?
 
ヤケドでも浅層部の場合と深層部まで達してしまったものでは治るまでの日数は当然違いますよね?
 
骨折してしまった場合でも指の骨は2週間、太腿の骨は12週間だとかおおよそ骨がくっつくまでの日数は決まっています。
 
腰痛でも同じです。治るまでの日数は原因によるんです。
 
よく、1回で治らないと別の病院、そこでも治らないとまた別の病院と『ドクター・ショッピング』を繰り返す方がいますが、1週間は同じところに通ってみましょう。
 
たいていの場合、適切な治療であれば器質的疾患でない限り4~5日で楽になり1週間もすると日常生活に支障ないくらいに回復します。
 
あちこち病院巡りしても結局後で考えてみれば治るまでの経過は変わらないということが多いです。
 
このことを理解して頂ければ『なんでも1回で治る!』的な怪しい広告宣伝に騙されることはなくなります。
 
※器質的疾患とは組織などが変形、損傷を起こして痛みや機能障害を起こしているもの。
椎間板ヘルニアなどは椎間板が損傷した状態なのでこれにあたります。
それとは逆に組織に損傷がない一過性の筋肉痛などは『機能的疾患』と言います。
 
これらの知識を持つことで、正しい病院のかかり方ができると思いますので是非知っておいてくださいね!
 
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