「最近、人の名前が出てこない」
「集中力が続かない」
「やろうと思ったことを、すぐ忘れる」
50代になると、こういう変化にドキッとすることありますよね?
そこで多くの方が、脳トレアプリや難しい計算を始めようとします。
もちろん、頭を使うことは大切です。
でも、脳活は「脳だけを鍛えること」ではありません。
世界保健機関、WHOの認知機能低下と認知症予防のガイドラインでも、運動、食事、社会参加、生活習慣病の管理などが重要な要素として整理されています。
つまり、脳を元気に保つには、体の使い方、血流、睡眠、食事、人との関わりまで含めて見ていく必要があるということです。

たとえば、歩くこと。
歩くと足腰だけでなく、視覚、バランス、姿勢、呼吸、判断力まで同時に使います。
脳にとって歩行は、かなり高度な総合トレーニングなんですよね。
食事も大切です。
地中海食やDASH食をもとにしたMIND食の研究では、野菜、豆類、ナッツ、魚、全粒穀物などを意識した食事パターンが、加齢に伴う認知機能の維持と関連する可能性が報告されています。
ただし、特定の食品だけで脳が若返るわけではありません。
脳は、毎日の生活全体の影響を受けています。
夜ふかしが続く。
座りっぱなしが多い。
人と話す機会が少ない。
ストレスで頭の中がずっと忙しい。
こうした状態が続くと、脳は休む時間も、刺激を受ける時間も偏りやすくなります。
スマホを充電しているつもりでも、裏で重たいアプリが動き続けているような状態かもしれません。
だから50代からの脳活は、特別なことを増やす前に、まず脳が働きやすい土台を整えることが大切です。
朝に光を浴びる。
少し歩く。
よく噛んで食べる。
夜は情報を入れすぎない。
誰かと会話する。
こうした小さな習慣が、脳にとっては立派な刺激になります。
年齢のせいと決めつける前に、
脳が疲れすぎていないか?
体を使う機会が減っていないか?
生活のリズムが乱れていないか?
を見直してみてください。
脳活は、頑張って詰め込むものではありません。
脳と体が働きやすい毎日を、
少しずつ取り戻していくこと。
まずは今日、5分だけ外を歩いてみる。
そこからで十分ではないでしょうか?