「少し歩くと、腰よりも足がつらくなる」
「立っていると足がしびれてくるのに、座ると少し楽になる」
「スーパーのカートを押している時は歩けるのに、何も持たずに歩くとつらい」
こんな症状に思い当たる方はいらっしゃいませんか?
脊柱管狭窄症というと、腰の病気だから腰が痛くなると思われがちですよね?
でも、特徴的なのは腰だけではなく、お尻、太もも、ふくらはぎ、足先にかけて出る痛みやしびれなんです。
医学的には「神経性間欠跛行」と呼ばれます。
少し難しい言葉ですが、簡単に言えば、歩いたり立ったりしていると神経への負担が増えて、足の痛み、しびれ、重だるさが出てくる状態のこと。
そして、座ったり前かがみになったりすると、脊柱管の中の神経への圧迫が少しゆるみ、症状が落ち着きやすくなることがあります。
だから、脊柱管狭窄症の方は、まっすぐ立つよりも、少し前かがみの方が楽に感じることが多いんですよね。
逆に、背筋をピンと伸ばして歩こうとすると、腰が反って神経の通り道が狭くなり、足のしびれが強くなることもあります。

ここで大切なのは、痛みやしびれを「年齢のせい」で片づけないことです。
つらさがある以上、それは神経からの重要なサインです。
ただし、怖がりすぎてもいけません。
脊柱管狭窄症は、画像上の狭さと症状の強さが必ず一致するわけではないことも報告されています。
つまり、MRIで狭いと言われたからといって、すべてが画像だけで決まるわけではない、という見方もできます。
実際の症状には、神経の圧迫だけでなく、姿勢、歩き方、筋肉のこわばり、股関節の硬さ、睡眠不足、ストレスによる神経の過敏さも関わることがあります。
体の防犯センサーが敏感になっていると、本来よりも痛みやしびれを強く感じやすくなることがあるんです。
実際に私の治療院でも、2か所の総合病院で「もう手術しかない」と言われた患者様が、どうしても手術を避けたいので、何とかならないか?
と来院してきたことがあります。
そこで、筋肉の過緊張や腰椎すべり症、椎間板ヘルニアが原因のケースもあるので、1か月治療して様子を見てみましょう。それでも全く症状が変わらなかったら、黄色靱帯の肥厚が原因である可能性が高いので、これに関しては鍼や整体でどうにかなるものではないので手術も検討してみてください」と伝えました。
そうすると、なんと1か月もたたないうちに症状がきれいに消えてしまいました。
手術しなくて本当によかったね! という話ですww
ですから、手術を勧められても、その前に試すべきことがあるということです。
治療以外でも、まず見直したいのは「どう歩くか」です。
無理に胸を張って大股で歩くより、少し歩幅を小さくして、腰を反らしすぎず、途中で座って休む。
これだけでも、神経への負担が変わることがあります。
また、長時間立ちっぱなしを避けること、股関節まわりをやさしく動かすこと、姿勢を整えることも大切ではないでしょうか?
もちろん、足に力が入りにくい、排尿や排便の異常がある、しびれが急に強くなったという場合は、早めに医療機関で確認してください。
脊柱管狭窄症は、腰だけの問題ではありません。
神経、姿勢、歩き方、生活習慣、そして脳と体の反応まで含めて見ていくことが大切です。
「もう歩けなくなるのでは」と不安になる前に、まずは自分の症状がどんな時に強くなり、どんな姿勢で楽になるのかを観察してみてください。
そこに、体を整えるための大事なヒントが隠れているかもしれません。