今回は腰椎椎間板ヘルニアについて説明致します。
まず、ヘルニアとは内部のものが外へ出てしまった
状態をそう呼びます。
例えば、饅頭の中のあんこが饅頭の皮の外に出て
しまうような状態です。だから脱腸もヘルニアと
言いますよね。
腰部のヘルニアは直接、または間接的に神経を
上記の図のように圧迫するのでかなり腰の痛みと、
臀部から下肢の坐骨神経痛が辛い疾患です。
殆どのものは手術しなくても良くなりますが、
神経の圧迫によりおしっこが出なくなってしまったり、
足の筋肉に力が入らなくなってしまった場合などは
すぐに手術しなければなりません。
治療は電気、患部に負担をかけない程度のマッサージ、
温熱療法、鍼灸などで筋肉の緊張を緩め痛みの強い間は
安静第一を念頭に置きます。
荒療治的な治療は重篤な状態に悪化する可能性が強いので
気をつけましょう。
症状が落ち着くまでは軽いもので2週間前後、重いものでは
数ヶ月かかるものもあります。
筋肉の単なるコリとは違うので多少治るまで時間がかかります。
予防は、疲労を貯めない、動作・姿勢を気をつける、寝る姿勢は
なるべく横向きに寝る、筋力(特に腹筋)を落とさない、といったところです。
次回は、筋・筋膜性腰痛について説明します。