やっと昨日あたりから暖かくなってきましたね。
桜はだいぶ葉桜になってきてちょっと寂しいです。
今日のテーマは『腰椎分離症』です。
分離症っていうとピンと来ないかもしれませんが
簡単に言うと腰の骨の『疲労骨折』です。
この骨折はほとんどが成長期の段階、中学生~
高校生に起こります。
特に部活などで激しい運動をしている学生に多く
ただの腰痛だと思って病院に行かないため、発見
できないことも多いんです。
大人になってから腰痛で病院に行ってレントゲン
を撮って、はじめて発見されるなんて言うのも
珍しくありません。
処置としては、腰椎分離症を発症して早い段階で
固定し、安静にすれば自然に骨がくっつくことが
多いです。
分離状態になって日数が立つにつれ、自然治癒は
望めなくなります。
ではそのようになったらどうしたらいいんでしょ
うか?
実は自然治癒させる時期を逃したら、もう分離した
まま放っておくのが一般的です。
そんなんで大丈夫なんですか?
日常生活にはさほど支障ありませんが、慢性腰痛
になる可能性はあります。
ただし、適度なエクササイズをして筋力を保ち
疲労物質(活性酸素)を溜め込まないように体
のケアを怠らないようにする必要はあります。
手術してくっつければいいんじゃないの?
と、思われる方もいらっしゃると思いますが
受傷後何年も経ってからボルトなどで無理やり
くっつけても症状はあまり変わらないという
臨床データがあるので、手術する意味があまり
ないといわれています。
だからこそ中・高生で腰痛を訴えたら、まず
検査することをお勧めします。
それが唯一の治せるタイミングだからです。