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すり減った軟骨って治るの?

よく、コンドロイチンとかグルコサミンのサプリメントのCMがやってますよね?

飲むと、すり減った軟骨が再生して、膝の痛みが取れる、みたいな期待感を持ちますよね?

 

夢を壊すようなことを言いますが、これを飲んでも軟骨が再生するようなことはありません

 

なぜなら、関節軟骨は血管などは通ってなく、そもそも組織自体再生能力が無いからです。

体の中には再生能力があるものとないものがあります。

 

皮膚などは、再生能力が高く、切り傷なんかを負っても、数日すれば治ります。

 

それに対して、再生力がないものには「軟骨」や「歯」などがあります。

コンドロイチンやグルコサミンはコラーゲンやサメの軟骨の成分で、軟骨を作るための重要な成分ではあります。

でも、その成分を飲んだからといって、新たに軟骨が作り出される訳ではありません。

例えば歯が欠けてしまったときに歯の粉を飲んで歯が生えてきますか?

ということです。

唯一軟骨が再生するとしたら「ips細胞」による再生医療です。

軟骨を作る細胞の「種」を移植すれば軟骨ができます。

体の「部品」にはそれぞれの「種」があります。

軟骨ができる種、心臓や腎臓などの各臓器ができる種、だからいくら軟骨や心臓(ハツ)や腎臓(マメ)などを食べても、その肝心な「種」がなければ軟骨でも、各臓器でも新たに組織ができるということはありません。

 

 

ちなみに「骨」は血管が豊富に通っていて、骨折すると血管が損傷し、出血してその血液が「骨芽細胞」という骨の原料の元ができて再生します。

 

「骨」と「関節軟骨」は全く別の組織なんです。

 

残念ながら「軟骨組織」は歯と同じように再生しません。

 

コンドロイチンとかグルコサミン、

ではこれらは何の役にも立たないのか?

いいえ、

そういう訳ではありません。

破壊された軟骨を再生することはできませんが、軟骨を丈夫にするタンパク質であることは嘘ではありません。

どういうことかというと、

軟骨がすり減ったりしてから飲んでも遅いけど、すり減る前に丈夫な軟骨を作るために飲むことにはとても意義があります。

なんでも「予防」という意識が重要です。

 

もう一つ、膝の痛みがコンドロイチンやグルコサミンを飲んだから治った、というのも全く因果関係はありません。

 

そもそも痛くなった原因は、遊離軟骨(関節鼠)が関節包の内側に付着して炎症を起こして痛くなったわけで、2~3カ月もすれば自然治癒力で炎症が治まり痛くなくなった、というのが正しい見方です。

 

すり減った軟骨はそのまま何も変わっていません。

 

コンドロイチンやグルコサミンは「薬」ではありません

 

あくまで「サプリメント」です。

 

もし痛みも消し去り、軟骨までも再生するような魔法のような薬だったら、どこの病院でもとっくにバンバン出してますよ!

 

だから、正しい知識を持ってダマされないで、サプリメントは正しい使い方をしてくださいね!

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